特別講演:
Kaleb H. Yohay, MD

Kaleb Yohay先生について

 Kaleb Yohay先生は、1993年に米国Vermont大学 (University of Vermont) 医学部を卒業され、Maryland州Baltimoreにある全米最高峰のJohns Hopkins Hospitalで、小児科および小児神経科の臨床研修を修了されました。その後、同院在職中に、神経線維腫症センターを設立・主導されました。2007年にニューヨークに戻られ、コーネル大学医学部(Weill Cornell Medical College)NewYork-Presbyterian HospitalおよびMemorial Sloan Kettering Cancer Centerのスタッフとして、また、2014年からはNewYork大学医学部(NYU Grossman School of Medicine)の小児科兼神経科の教授をされています。NYUでは 小児神経科長および神経線維腫症センター長を務められ、同センター(NYU Comprehensive Neurofibromatosis Center)は、神経線維腫症を専門とする全米有数の診療組織として国内外に広く知られています。ここでは、神経線維腫症1型、2型、および神経鞘腫の治療に特化した診療を展開するとともに、神経線維腫症患者に対するスクリーニング、治療、年齢に応じた指導のためのベストプラクティスの開発、そして、神経線維腫症を専門とする次世代の医師・研究者の育成と教育に熱心に取り組んでおられます。
 研究面では、Kaleb Yohay先生は、神経腫瘍学的および神経遺伝学的疾患に対する新しい治療法開発に取り組まれてきました。神経セロイドリポフスチン症に対する遺伝子治療、脳幹グリオーマに対する薬物送達技術の開発、神経線維腫症に焦点を当てた臨床試験を主導されてきました。現在、神経線維腫症1型、2型、および神経鞘腫に関する国内外の臨床試験コンソーシアムに参加するとともに、米国国防総省神経線維腫症研究プログラム委員長を務めておられます。

Kaleb Yohay先生について